とても立派でキレイな花を咲かせる胡蝶蘭。
ですが花が枯れた後、花茎が茶色くなったり枯れてしまったりすると心配になりませんか？
このページでは、胡蝶蘭の花茎が茶色くなったり枯れてしまった場合の対処法をお伝えしていきます。とても簡単にできる対処法ですので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
胡蝶蘭の茎（花茎）が茶色に変わるのは自然なこと
実は胡蝶蘭の花が咲き終わり、花茎が茶色く変色したり枯れていくのは自然な現象です。
胡蝶蘭というのは、役目を終えた花が落ちた後、先の方からだんだん枯れていきます。
その際には、花茎が茶色やオレンジに変色する場合も多いです。
ですので、ハッキリ言ってしまうと何も問題ないということになります！
ただ、気を付けなければならないケースもあります。
それは枯れてくる部分がジュクジュクと湿り、黒くなっている場合です。
この場合は軟腐病の可能性が高いので注意しましょう。
軟腐病は胡蝶蘭がかかることの多い病気のひとつです。
簡単に見分けるポイントは、枯れてきている部分が乾燥しているか湿っているかです。
枯れている部位が乾燥していれば、自然な現象ですので安心してくださいね。
花が枯れた後、茶色くなった花茎への３つの対処法
では、花茎が茶色く変色したり枯れたりしているのに、放っておいてよいのでしょうか？
気になる方も多いと思いますので、対処法を３つ紹介していきたいと思います。
とても簡単な方法ばかりですので、ぜひ実践してみてください。
１、花茎の付け根から切る
まずは一番おすすめの方法から！
花が落ちた後、枯れたり茶色く変色している花茎を付け根から１ｃｍ程度で切りましょう。
ちなみに、このとき使用するハサミは、必ず殺菌消毒してから切るようにしてください。
（刃をライターやコンロの火で炙るか、熱湯にさらす）
付け根から切ることで、２番花を咲かせることはできなくなりますが、次のシーズンにまた元気な花を咲かせやすいベストな方法です。
胡蝶蘭の株が余計な体力を使わなくてすみますので、一番優しい方法でもあります。
２、茶色い部分の少し下で切る
お次は２番花を咲かせたい場合の方法です。
花が落ちた後、茶色く変色している部分から１～２ｃｍ程度下（正常な色の部分）で切りましょう。この場合もハサミの殺菌消毒は忘れないでください。
カットした位置にもよりますが、根元から数えて２～３節残っていれば、２番花を咲かせてくれる可能性があります。
ただ、同じシーズンに何度も花を付けると、胡蝶蘭の株は体力を消耗し弱まります。
ですので、株を長く丈夫に保ちたいのであれば、根本から切った方が無難です。
３、何もしない（問題なし）
３つ目の方法は一番野性的(？)な方法です。
方法というか、ただ放置するだけで何もしないというもの。
ですが、この場合も特に問題はありません。
花が枯れ落ちた後、茶色く変色したり枯れたりしている花茎は、放置しておいても株自体に枯れこみや変色が進むということはありません。
胡蝶蘭というのは、人工的に花茎の手入れをしてあげなければ生きられないほど弱い花ではありません。花が落ち、花茎が枯れ、また花茎が伸び、花が咲くというのが自然の流れです。
ですので、放置して何も手を入れなくても大丈夫というわけですね。
とはいえ、花が枯れ落ちた後は、できれば切ってあげたほうが株の体力を温存できます。
花が落ちた段階で花茎を切るのがベスト！
ここまでは花茎が茶色く変色したり、枯れてきた場合の対処法を紹介しました。
ですが、１番ベストなお手入れの仕方は、やはり花が落ちた段階ですぐに根元からカットすることです。つまり１番目の対処法と同じ切り方ですね。
花が落ちた後、花茎が変色したり枯れてきたりする前の段階で、先にカットしてしまうということです。こうすることで、２番花を咲かせることはできませんが、胡蝶蘭の株の体力を最大限に温存することができるのでオススメです。
毎シーズン、安定してキレイな花を咲かせたいと思うのなら、これがベストな方法です。
◎まとめ
胡蝶蘭を初めて育てる場合などは、花茎が茶色やオレンジに変色したり、枯れてきたりすると不安になるものです。何かの病気なのかと心配される方もいます。
ですが、今回お伝えした対処法やお手入れの仕方を覚えておけば大丈夫です。
「花が落ちたら、花茎を根元から切る！」
これだけは覚えておきましょう。
ぜひ正しく実践していただき、毎シーズン元気なお花を楽しんでくださいね！
